さが ゆき という人
このところ何もかもうまくいかなくて、
大きな仕事が近く迫っているというのに、
何もかもうまくいかなくて、
そして、今日はそれの最もひどかった日。
「ここまで何もかもうまくいかないと、なんだか笑っちゃうよね」
と夫につぶやいたほど。
普段ならこんな日はどこにも行かない、何もしないと、決めるのだけど、
前から行くことにしていた「パリャーソ・withフレンズ in 南九州2007」に行ってきた。
さが ゆき という人に初めて会った。その人のうたう歌も初めて(おそらく)聴いた。
人間の身体から出てくる声が、音が、歌が、こんなに感動的だとは知らなかった。
声帯を空気が通るだけなのに、音になる瞬間に神が宿るのか・・・。
その感動を知り尽くしている人が さが ゆき という人だと思った。
声が、音が、歌が、自分の中から流れ出てくることが本当に、
うれしそうだった
たのしそうだった
そして、
かわいかった
きれいだった
かがやいていた
終わってから少し話をすることができて、ここに来て救われたと告げたら、
「すべては・・・OKだよ!」
とCDにサインとともに書いてくれていた。
いろいろあっても、自分で乗り越えなくてはいけない「孤独と戦う日々」だけど、
たくさんの人やつながりに支えられていることを感じた夜だった。
いつも”文化芸術を支援します”と言っているけど
文化芸術に一番支えられているのは、私自身だと思った。