谷山亮写真展に寄せて

谷山亮さんとはもう長いお付き合いをさせていただいてますが、写真家としての彼とは、2008年の国際写真展「日本に向けられたヨーロッパ人の眼・JAPAN Today vol.9」のプレイベントで、PandAが主催したシンポジウムに参加していただいたのが最初だったと思います。
「コジノリョウ」として写真を撮らない写真家を自称していたその頃の彼は、海外見聞も織り交ぜながら、写真や写真を撮るという行為に対し、真摯に、そして真正面から真っ正直に考えていて、危うい、ある種の自分探しのような状況にあったように思います。シンポジウムでは、彼のプレゼンテーションの中に、正直なその頃の彼の等身大が垣間見え、将来が楽しみだなと思ったことを覚えています。
谷山亮さんのお父様、故谷山茂さんにも献身的なご協力をいただいた国際写真展。私の中では、谷山茂さんも含め、ここでのさまざまな企画や意見交換というフィルターを通して交わした、それぞれの言葉や思いで築かれた「人としての理解と繋がり」が、今へと続く谷山亮さんとの関係のように感じます。

PandAが目指すアーティスト支援は、そういう息の長い関係性を多くの人たちと持ってもらうことにあります。

谷山亮さんとして本格的な今回の写真展を心から楽しみにしておりました。
風景を切り取り、時代を切り取り、思いを切り取る「写真」を人生の伴とした谷山亮さん。探し当てた自分を見せていってくれる彼の今後の生き方もまた楽しみにしているところです。

 

 

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共催している谷山亮写真展「500マイル-月光写真館・moon light photograph-」開催に

合わせて、少しだけご挨拶させていただきました。

2/25(月)~3/3(日)
マルヤガーデンズ 1階 east garden

https://www.npo-panda.jp/blog3/?p=3836

主催:臥蛇島プロジェクト
共催:NPO法人 PandA

後援:オリエンタルスタジオ