「かわなべ森の芸術祭便りvol.14 かわなべ森の学校現地研修!」
文化ボランティア研修4回目。いよいよ、現地「かわなべ森の学校」での研修です。
はじめて、森の学校を訪れた人がほとんど。
「わぁ・・・」という声からはじまりました。
資料に見入るボランティアさん、「うわぁ~、これ全部案内するの??」って思ってるのかも。。(汗)
まず、森の学校をはじめて訪れた人と、一度でも来たことのある人に分かれてもらって、はじめての人は学校全体の案内を兼ねて会場説明をしていきます。
学校自体が20年前に廃校になり、歴史的にも伝えたいことがいっぱい。早口でしゃべる私の言葉をみんな必至でメモってます。エライ!!
3日に、ここ、かわなべ森の学校でコラボレーションすることになっている企画「自転車マッププロジェクト」で必要になる自転車置き場。
実は、これ、今回の企画に合わせて、やぶに埋もれていた学校当時の自転車置き場を先日の草刈りの日に発掘したんです。20年ぶりに復活??
結構、広くて、しっかりした屋根付き。何もかも苔むした景色でひっそりと自転車が来るのを待っています。
もうひとつのチーム、一度でも学校に来たことのある人たちは、障害のある方々の案内方法現地研修です。室内研修の時のようにはスムーズに車いすが動いてくれないようですよ。
作品を置く場所をシミュレーションで説明しています。案内トークのコツは、イメージ作り。森の学校のアイドル、二宮金次郎さんにも手伝ってもらうことになりそうです。
設置の日の作業の流れと作品が設置された時のイメージが描けるように説明していきます。
見たことの作品の説明を無理にするより、ここの雰囲気がどういう風になるか、どういう風にしたら作品を活かしお客様に喜んでいただけるかなど、運営する側として想像していただこうとしています。
障害のある方々にも使いやすいトイレも完備していますが、果たしてそこに行くまではどうなんでしょう、と検証中です。
目の不自由な方にトイレの詳細を説明する方法も学びます。
バリアだらけの古い木造校舎へのスロープも今回地元のリフォーム屋さんに作っていただきました。それでも傾斜が思うよりあってみんな恐がってます。
大きな作品は、車いすの方を作品の正面にご案内しても手が届きません。横付けして、触れていただけるように案内します。
今回、団体予約も入っていて、多くの来場者が予想されているのが目の不自由な方々。何を不安に感じ、どう案内してもらったら、安心して楽しめるかを検証します。目の不自由な方々だけでなく、高齢者のみなさんのご案内にも役立ちそうですね。
ひとあし先に作家の作品レクチャーが始まりました。この作品、本当は屋外展示の作品。公開制作中というわけです。前の日から泊まり込みで制作されていました。
やっぱり作品を観れば、みんな目がきらきらしてきますね。そう、初めて見る時は、お客様気分です。
でも、この「わぁー、すご~い・・・」という感覚がご案内には必要なんです!
この感覚を自分なりの言葉でお話しすれば、お客様に共感してもらえる案内ができます。ともに、喜びを分かち合う!みたいな感じで。。
気づけば外は薄暗くなって、あっという間に終了予定時刻。
でも、検討会は続きます。検証結果をコース選定や案内トークの中に活かしていくのです。
おかげさまで、誰でも楽しめる、全天候型の案内順路が決定!
でも、まだまだ検討しなければいけないこともいっぱい・・・。
開催はもう、すぐ目の前です!