山鹿(やまが)と八女(やめ)と

ぱんだです。

夏休みです。まだ夏休みなのって?(汗)

熊本県山鹿の八千代座に行ってきました。

築100年を超える芝居小屋の公演を見に来たんですが、

実は、建物自体も見たくて。

公演がある時でないと見れないんです。

古いものや建物が大好きな私。

ワクワクです。

八千代座の天井です。

昔の広告。復刻されたものですけど、素晴らしい。

なんだか不思議な感覚になってきます。

国や熊本市の補助金など約7億円以上かけ、

1996年から5年がかりで修復・復元された

八千代座は、山鹿市のまさに地域と住民の心の中心。

すべての人の口から「八千代座」の言葉が自然に出てきます。

デフ・パペットシアター・ひとみの公演は、とてもよかったです。

さすが、ひとみ座からの歴史と実績を持つ方々。

桟敷いっぱいに入った人みんなが満足して帰っていきます。

私はなんだか建物から離れ難し。

そんな様子を知ってか知らずか、今回、お声をかけてくださった団体の関係者が舞台袖やからくり、奈落の様子や楽屋などを見学させてくださいました。

すごい!表だけじゃなくて裏もすべて昔の作りをそのまま再現しているんですね。

舞台の天井には大きな竹に縄が幾重にもまかれた格子が見えます。

多くの時間と多額の補修費に納得。

でも、みんなに愛される素晴らしい財産がここにはあります。

八千代座だけではありません。

造り酒屋、米問屋の跡など古い町屋が残る山鹿が一度で好きになりました。

それもただ保存され見世物になっているのではなく、

八千代座同様、日常の中で暮らしとともに生きているんです。

そこがたまらなくいいんですね。

お寺もさまざま宗派が近い場所に点在して、やはり人々の暮らしの中で宗教だけではない役割を持って町の一部として存在しています。

ここはそんな町屋をギャラリーにされているところ。

オーナーさんの実家だとか。

代々暮らしてきた家を、小さい頃は暮らしにくい嫌いな家だと思っていたけど、一度離れ、その良さに気づき、ちゃんと町屋として再生させようと奮起。

現代の生活の中で少しでも暮らしやすいようにコンクリートや床材などが入っていたところを剥がし、その下から本来の町屋が現れた時は感動したんだとか。

110年の時が再び刻まれ始めた瞬間ですね。

まだまだ猛暑の日でしたが、時折吹き抜ける優しい風にクーラー要らず。

いやはや、羨ましいこの風景。

その町屋を引き継いていくであろうオーナーさんの息子さん。

若い若い竹細工職人。古い工具や農機具を磨いて修理して

使えるようにするのも好きなんだとか。

こういう町屋では、自然にそんな職人気質が育ちそうな気がします。

通りから通りへ抜けることができる奥に深い町家の作り。

ワクワクして仕方がありません。

こちらも町屋再生のカフェ。

ここはさらに古くて江戸宝暦から240年の歴史ある米蔵だったところ。

古いものの持つ落ち着いた空気で癒されながら、

その店の名前のとおり、「いつものごはん」が体も癒してくれる素敵な場所。

返す返すも羨ましい。

なんだかすっかりハマってしまって

町屋街が広がる八女まで足を延ばすことに。

八女ってお茶の産地としてしか知らなかったのが恥ずかしくなりました。

小さな木戸をくぐって入るこの店も町屋を再生したアジア料理の店。

山鹿のカフェもそうだったけれど、ここも若い若い女性がひとりで経営。

大きな町屋を借りて若い人たちが楽しみながらがんばっている。

なんだかうれしくて気持ちイイ。

日帰りという切ない日程だったので旅はここまで。

でも、

また再来週あたりに行く予定(笑)

「あかりとちゃっぽんぽん」を観に行きます。

さぁーて、なんのことでしょう。

またのお楽しみに!