エグモント・ホイスコーレin鹿児島
●活動の記録 |
エグモント・ホイスコーレin鹿児島 | ||||||
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デンマークのエグモント・ホイスコーレから障害者9名(内5名は車椅子常用)とヘルパー学生18名、教員3名が4月5日から13日まで鹿児島県内各地を訪問し、各地で交流を深めました。 | |||||
日本・EU市民交流年オフィシャルイベントとして行われた今回のイベント。エグモント・ホイスコーレにとっては2回目の日本訪問となった。今回、受け入れ先の一つとなったここ喜入の里は、文化芸術活動への造詣が深く、およそ10年前から、入所者はもちろん、地域の人々も含めた広く多くの方々に向けて、県内外や海外から芸術家を招き、アートを披露しているすばらしい所である。 デンマークから訪れたこのエグモント・ホイスコーレは、150年前に生まれた成人のフリースクールのひとつで、健常者と障害者がともに生活し学ぶことのできるユニークな学校である。18歳以上であれば誰でも学ぶことができ、特色は全寮制で教師と学生が共同生活を通して討論と体験から学ぶことにある。 今回、私たちがお手伝いしたのは、芸術活動ボランティアの派遣で、大正琴の「ベガ・サウンズ 」の皆さんにご協力をお願いした。大正琴の演奏はホームでも初めてだったとのことで、入所者や地域の高齢者の方に特に喜んでいただいたようだったが、日本的な音楽が多かったこともあり、当初デンマークの若者たちに楽しんでいただけるか不安であった。しかし、予想を反し、中途からはペアを組んで音楽に合わせ踊り始めるほどの大賑わいになった。日本舞踊や地元喜入に伝わる踊りなどのほか、デンマークの歌の披露やコロンビアの民俗舞踊など国際色豊かなまさしく文化芸術の祭典が夜遅くまで続いた。 さわやかな連続花火で幕を閉じたこのイベントは、国際交流、地域交流、高齢者・障害者交流など、さまざまな切り口を一度に体験できるという、まさに私たちが信じる文化芸術の偉大なパワーがあふれているイベントであった。言葉も年齢も障害のあるなしも超えて、お互いを理解し合える最高の媒体が文化芸術であるとまた改めて感動した。 今年、生誕200年を迎えるアンデルセンを輩出したデンマーク。日本から遠い北欧の国から来た若者を、日本の若者よりも近くに感じたのは私だけではないだろう。 (「文化ジャーナル天地の拍子」創刊号掲載・早川) |
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日時:2005年4月6日(水) 場所:ニコニコタウン・喜入の里 鹿児島市喜入前之浜町 |
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エグモント・ホイスコーレンのホームページは | ||||||
http://elev-jp.egmonths.dk/ http://egmont.jp/ ※※※ |