「離島をつなぐ巡回ワークショップ~ダンボールハウス作り~」を終えて
「離島をつなぐ巡回ワークショップ~ダンボールハウス作り~」を終えて
7月28日十島村宝島から10月25日長島町獅子島まで、15島22会場すべてのワークショップが無事終了し、約530個のハウスの中からそれぞれの島の代表となるハウス44個をお預かりし、黒潮の流れにのせて鹿児島市へと大切に持ち帰りました。そして、11月14日・15日、同市、鹿児島アリーナの国民文化祭かごしま2015-暮らしと共生・生活文化のフェスティバル-会場において一堂に展示、「報告作品展」として開催いたしました。
ワークショップでは、何より、その材料をきっかけに島での暮らしやいつものご家族のお話を聞かせていただいた事がとてもうれしく、そして貴重な時間でした。参加されたみなさんも、家族や友達と語らいながら、普段は流れていってしまういつもの暮らしや家族の在り方を振り返る豊かで楽しいひとときになったのではないかと感じました。
報告作品展では、持ち寄られた島ならでは材料を使ったハウスから、黒潮が育んだ文化や暮らしを通したそれぞれの島の表情を感じることができると、たくさんの方々が熱心に観てくださいました。鹿児島市に住むご親戚や知人、わざわざお立ち寄りいただいた島での参加者など、うれしい出会いや再会もありました。
報告作品展の横では、島のハウスに触発された鹿児島市の子供たちや家族連れが、島のみなさんからいただいた珊瑚や貝がらを使ってワークショップを行い、遠い島の事や知らないけれど確かにその営みを感じる島に暮らすみなさんに思いを馳せていました。
最終日、島々での様子をまとめたパネル展示を見ながらこの夏からの約3ヶ月を振り返り、私自身、胸がいっぱいになり涙がこみ上げてきました。この素晴らしい貴重な経験は、私の一生の宝物となりました。
今回の企画では、みなさまに多大なるご協力ご支援をいただきました。本当ならばお会いしてお礼を申し上げなければなりませんが、失礼ながらこの場を持ちまして、すべてのみなさまに心より深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今度ともどうぞよろしくお願いいたします。
2015年12月
特定非営利活動法人PandA 理事長 早川由美子