桜島・錦江湾ジオパーク、ますます広く深く楽しく!

今年2023年3月31日を以って、NPO法人PandAは、桜島・錦江湾ジオパークへの事業としての関わりが終了しました。

2013年3月に、当時、桜島及び錦江湾のジオパーク認定を目指し長年地道な活動をされていたNPO法人桜島ミュージアムの福島さんから、いよいよ認定申請までこぎつけそう、デザインワークでぜひお手伝いしていただきたいとお声かけがあり、2006年・2007年とSAKURAJIMAプロジェクトで苦労した同志として、桜島とその周辺を盛り上げる動きには大いにお手伝いしたいと思い、快諾しました。

ゆくゆくは世界ジオパークを目指したい!という福島さんや関係者の思いも受け、世界の舞台でも活躍でき、且つ、この鹿児島の環境や人の営みをよく知り、活かし、世界とつなげようとするジオパークの理念と志を共に共有できるクリエイターのみなさんとプロジェクトチームを作らなければ!とすぐに思いました。

それまでに、触れる造形展やアーティスト支援事業など、PandAの自主事業等でご縁のあるデザイナーさんやイラストレーターさんに丁寧にお話をしてチームを編成していきました。

あれから10年。当初は、ジオパークって何?が概ねの巷の反応だった中、桜島ミュージアムさんはじめ行政や多くの団体ほか、桜島やその周辺の魅力を伝えたいと日々がんばる数多くのガイドさんたちの地道な活動で少しずつ周知され、広がり、楽しむ人たちが増えていきました。それらの活動を陰で支えたのがデザインチームです。ジオパークの活動の意義や魅力・楽しさをわかりやすく多くの人に伝えることがデザインワークの役目であり、認定申請前から、掲げられている大きな目標を見据えて大胆な提案を打ち出していきました。トータルデザイン戦略とVI(ビジュアルアイデンティティー)は、10年経った今も尚、活動の根底にあり、多くの人が関わり息の長い活動である桜島・錦江湾ジオパークを支える骨組みとなっています。行政が関わる取り組みとして、他に類を見ない提案を受け入れてくださった福島さんはじめ当初の関係者の尽力あってこそと、当時を振り返っています。

その後、桜島・錦江湾ジオパーク活動は、2017年の再認定(日本ジオパークに認定された地域は、4年に一度、再認定審査を受けることになっています。)、そして2021年には、姶良市・垂水市・鹿児島市とエリアを拡大しての認定と、その活動は広く深く躍動し続けて、今年2023年は、初認定からの活動10周年です。また、その活動が大きく飛躍するタイミングですね。デザインチームも変わらず、縁の下からガッツリ支え、活動を盛り上げていきます!

ますます大きく深く広がり続けていく桜島・錦江湾ジオパークをこれからも応援しています!

 

NPO法人PandA 早川由美子

 

▽桜島・錦江湾ジオパークデザインチーム
デザイン:株式会社 冨永デザイン 冨永功太郎/篠原拓朗
イラスト:大寺聡
コピー:小谷さらさ
クリエイティブディレクター:NPO法人PandA 早川由美子